第八電影短編映画特集vol.1

併映、そこは偶然の出会いの場だ 。

併映という上映形式が一般的だったころ、内容に類似性のない作品同士が併映されることがよくあった。
私の最も古い記憶の中では、確かゴジラとハム太郎が同時に上映されていた(今では到底考えられない組み合わせだ)。
まったく別の作品を同時に観ること。それは今や失われつつある映画体験のひとつなのではないかと思う。
あの頃は「お目当て」と一緒にたまたま併映されていた作品が人生の一本になることだってきっとあったはずだ。
さて、本特集では主題も作風もそれぞれまったく異なる3 本の短編映画を「敢えて」一挙上映することとした。
ここは一つ、豊かな「併映」の時代に思いを馳せながら「偶然の出会い」に身を任せてみてほしい。(第八電影・支配人)

『2009年、秋の会話』
『Angel Duster』
『Like a Bubble』